「意思」は「占い結果」を超えていく

私は占い師というよりは、コンサルティングのようなことを四柱推命を用いてさせていただていると自分では思っています。

占いというと、どこか「当たる」「当たらない」というようなところに焦点が当たっているように感じるところがあり、そして出た占い結果はどこか「あなたはこうなる」というような予言めいたものになりがちな感じがしています。

そうではない占いももちろんあると思うけれど、占いは心理カウンセリングなどに比べるとその人の心に寄り添うというよりはハッキリと未来を断定してしまうものにもなりがちかもしれません。

四柱推命においては一人の命式から本当に緻密で多角的な見方ができ、四柱八字の中に宇宙が存在するのではないかと思うくらい無限に色んなものをみることができます。

情報量としては本当に多いです。

けれども、実際の人間はその命式や運気通りに生きていくというわけではなく、あくまでも占い結果はただの占い結果なんです。

そう、それだけ。

こういう傾向があるということ。

そんな占い結果よりも人生を大きく左右するのはその人の中にある意思です。

「この人と上手くやっていけるでしょうか?」

ではなく、

「この人と上手くやっていく。その上で良い方法を知りたい」

という意思ありきでないと、

結局どんなアドバイスを受けても何も変わらないということです。

自分自身は本当はどうしたいのか、何を求めているのか。

何を大切にして、どっちの方向へ行き最終的にどこに辿り着きたいのか。

それは命式には決して書いていません。

占い結果は「意思ありき」でしか生かしていくことはできないと思います。

私がいつも鑑定依頼をいただく時にご相談者様に悩みや今の思いなどを詳しくヒアリングするのは、その方の「意思」を汲み取って鑑定に当たらないとなんの意味もないからです。

ひとつのあなたの意思が、時に命式の意味や在り方そのものを変えてしまうことだってあります。

四柱推命などの占い結果は本当に有益で私たちを導いてくれるものだけれど、それよりも前にあるのは「意思」でありその「意思」は占い結果でさえ超えていくこともある。

というお話でした。