易研究 2021年5月「山地剥」

毎月一回、易で月筮を立てて実際にどんな現象が起こったか何があったかなどを検証していこうと思います。

単純に大成卦の意味をそのままただ当てはめていくだけの易では実占であまり役に立たないことが多いです。

実際に検証していく必要があるなと前々から実感していたので、実践。

今月は「山地剥」でした。

意味をそのまま当てはめるのは違うといいながら、5月初旬から今日までの現状を顧みると本当にいわゆる「山地剥」のイメージそのものという感じでした。

これまでのものを一旦ガラガラと崩して新しい方向性を見出すべき時という実感がまさにあるし、動こうとすればするほどなぜか動けないような何かにストップがかかっているようなそんな感覚もありました(この卦のかたちは艮のかたち、すなわち動かぬ山に似ていて不動という意味から)

得た爻を忘れてしまったのが致命的です^^;

今回はこの情報で、そして忘れてしまったことそのものにも何か意味があるかもしれないと考えて考察を進めていきます。

この卦のかたちは、人体でいえば下半身のかたちにも見えます。

今月何度か膝が痛くなっていたのでなるほどと思ったのと、もう一つ下半身のことで思い当たることもありました(文字にはしないでおきます・笑

「山地剥」のかたちでもう一ついえば、大きな高い山のようにも見えます。

今月は、今後自分が目指すべきところが明確に見えたきっかけになった「ある人」との出会いがありました。

その人がいる高みを目指すという意味もこの卦は明確に示している気もします。

めったにないような出会いだったので、こういう解釈もありかなと思います。

方位で考えると、この卦の上卦の「艮」は丑寅の鬼門で下卦の「坤」は裏鬼門と呼ばれる場所になります。

この二つの場所はあらゆる方位の中でもとても変化の激しい場所で、五行だと「土」になります。

九星であらわすと「八白土星」「二黒土星」になります。

まさに今自分が変わり目にいることをを象徴しているようにも見えました。

この「山地剥」の背景にある卦は陰陽をすべて逆にした「沢天夬」(たくてんかい)になります。

沢天夬=今にもコップから水が溢れそうなギリギリな感じ

たしかに、普段から忙しいのが好きで常に予定を入れたり動きまくっていたのが続いていたので、もしかすると今月は一旦止まりなさいというメッセージでもあったのかなと理解しました。

じゃあ来月からはどうしたらいい?

と考えていくと、得た爻を忘れたので変爻もできず先が読みにくい状態・・・でもどうすべきか考える。

この「山地剥」をクルンと回してみるとどうなるか?

「地雷復」になります。

お!!?

いっぱいになっていたコップ(沢天夬)が空になるじゃないか!!

また新しいものを入れていけるし、新しい自分になれる?のかもしれない。

ということは・・・

5月にしていたようなことのまったく逆のようなことをしてみると状況が大きく変わるかもしれない

というひとつの結論が出ました。

多分もっともっといくらでも解釈の仕方は人の数だけあって、イマジネーションによってどんどん膨らんでいくものだと思います。

この結論をもって6月に挑み、またその結果を検証していきます。

易の面白さってこういうところかもしれないと思っています。