五行の「火」にまつわるあれこれ
五行の「火」に関することを徒然に。
「火」は着き離れるものであり、「水」もそうですが自在にかたちを変えます。
「火」は炎上の性を持ち、明るさ、あたたかみ、明らかになるなどの意味もあります。
易でいうと「火」は「離」という字であらわされます。
五行の「火」は通変でいうと「食神」の性質に近いといわれています。
四柱推命の命式で「火」が特徴的な人は、そのオモテへの出方は色々ですがパッとした華やかさがあり目立つ人が多いような気はします。
「火」が多い人はイコール明るい人というわけではないですが、もともと「自己表現欲求」があるのが「火」なので表現性があるんですね。
同じ五行の「火」でも、
「丙」(ひのえ)と「丁」(ひのと)では性質が違います。
【丙】
丙はイメージとしては太陽です。
太陽は自然のものであり燃料がなくてもいつもいつでも天上に燦々と輝いて人々を照らしています。
命式で丙が特徴的な人や日干が丙の人は、誰にでも分け隔てなく接したり、見返りを求めず愛情を多くの人に与えたりする傾向があります。
美味しい、楽しい、気持ちの良いことが好きで、これが度を過ぎると中毒症や依存症のようになってしまうこともあります。
情熱的だけれど、時におせっかいなところもあるので、そこは使いようということかもしれません。
【丁】
丁はロウソクの火のような人工的で燃料が必要な火です。
丙が自然でおおらかな火であるのと対照的に、丁は少し神経質さがありこだわりの強い芸術家タイプの人が多いです。
アーティストなどとことん道を追求していくことが向いていますが、照らす範囲は太陽に比べて狭く限定的な傾向があります。
「分かるヤツだけついてこい」タイプ。
丁は燃料が必要なので、命式に火を生む「木」がちゃんとある人の場合は粘り強く継続的に物事を成していくことが出来やすいです。
木や火が多い命式の人は、明るくノリの良い人が多いイメージがありますね。
金と水が多い人は一見静かで思慮深いイメージでしょうか。
一概にはいえない部分が多いけれど、やっぱり五行の在り方で性格傾向は大きく左右されているのが分かるし、そもそものその人の本質が分かりやすく示されていることが圧倒的に多い気がします。
逆に言うと、
「自分の命式にまったく無いもの」
が自分をあらわす特徴になる時も。
それがない、ということも個性なんですね。
私自身は命式に「火」がまったくありません。
たしかに五行の「火」の特徴は私にないものばかりだなーと思うし、無いからこそそれを取り入れたり逆にそれが無いというところを生かしていきたいですよね。
「火」の持つ明るさやかたちを変えていくところ、そしてなんだか神秘的なところに惹かれますね。