「見た目通り」ではないもの
優しそうな人、怖そうな人。
弱そうな人、強そうな人。
「~そうな人」という他人に対する「印象」のようなものは、誰しもが人に対して感じるものだと思います。
同じ一人の人間に対して抱く「印象」は人によって様々ではありますが、こう見られがちという傾向は割と誰しもあるものなのではないでしょうか。
家族など近しい人ではない人たちに見せる「社会的な顔」は誰もがペルソナとして持っていて、それが本当のその人の人格に割と近い人もいれば全く逆のような顔を持っている人もいたりします。
子供の頃から大人になるにつれて少しづつ人生の中で作り上げてきたいわば「外向きの顔」
それは社会で生きていくためのものでもあれば、他人にはあまり見せたくない一面を隠すためのものでもあるかもしれません。もしくは「こうありたい」という自分かもしれない。
それは悪いことではなく、自分を保ち大人としてしっかり生きていくためのものなんですよね。
四柱推命の命式でいえば、年柱をその部分として見ることができます。
あるいは、天干を見ることも。
本当の自分である日柱と年柱が真逆のような命や天干と地支の違いが大きいと、いわゆるギャップのある人である傾向は強いかもしれません。
それを上手に使い分けることができれば良いけれど、外の自分と本当の自分のそのギャップに本人は苦しんでいることもあったりします。
命式の在り方はその人が自然にそうしてしまう、ということが結構あるので、意識的にしていることもあれど無意識に本当の自分とかけ離れた自分を演出している人もいるのも事実。
でもそこにはちゃんとその人なりの理由があるのだと思います。
人というのは、本当に見た目通りではないことが多い
と心の内側を聴くお仕事をさせていただいていると、そういうことを感じることが多いです。
言葉と本心がまったく違うことだってある。
でもきっと、そんな矛盾を孕んでいるのが人間なのでしょうね。
でもそれこそが、
人間の苦しみであり、味わい深さであり、面白さ
なのかもしれません。