ひとつの「象徴」と「背景」を重ねて読み解く
四柱推命はとてもロジカルな側面もあるけれど、
こういう象徴が出たからこうである、と言い切ることができないことが多いです。
極端な例でいうと、
「今は空亡だから悪いことが起きる」
「天徳貴人があるから良い命だ」
というようなことですが、ここまで極端でなくとも命にある通変で良し悪しが決まったりすることもまずありません。
では、結局どう判断していくのか?
何が人生の良し悪しを決定づけていくのか?
ということになりますよね。
人生を決定づけるのは、その人個人の価値観であったり起こった現象に対する捉え方がまずベースになります。
例えば、大運である人にとっての通変の「財」が上手く回りそうな運気が巡ってくる人がいるとします。
「財」の象徴としては「お金」を」意味することもありますが、「人材」や「愛情」や「健康」に関わることもあれば時には「配偶者」や「パートナー」であることもあります。
じゃあ一体、この大運でこの人はどうなっていくのかということを予測していく時にどう判断していくか?
それは、
その人自身がどういう背景を持っているか?
というところにやはりいきつくのだと思います。
その人がお金に無頓着であるなら「財」の運気がきても金銭面で大きな変化が訪れることは少ないということ。
これまでこの人がどういう考えでどんな風に行動し生きてきたか、そして今現在の状況や生き様によって象徴がどのように現実化するかということも千差万別のはずなのです。
何かひとつの象徴には固定された意味があるのではなく、それは生き物のように柔軟に変化するものなのかもしれません。
対象の人物に重ね合わせて、この人にとってこの象徴はどのような意味を持つのか?と考えていくことこそ四柱推命の鑑定い必要なものであるように思います。
これを正確に行っていくのは、難しいですが・笑
東洋の思想は西洋のそれとは違って、なんというかグラデーションのような、色んな角度から一つの物事を見るような、曖昧だけれど多角的に検証するとひとつの答えにたどり着くような。
そんな特徴があるようですね。
そこがとても面白く、ミステリアスですよね。