通変の特徴①比肩
比肩は日干と陰陽もまったく同じものです。
甲(きのえ)ならば甲との関係性が比肩ということになります。
比肩が命式に多いと非常にエネルギッシュですが、過ぎるとワガママでワンマンな人になりがちではあります。いわば「自分」が命式にあるので、意識は自分に向かいやすい傾向にあります。
その比肩のエネルギーを上手に生かすことができれば、
人一倍の成功を掴んだりパワフルに一度に多くのことに取り組むことができます。
どの通変にも言えることですが、
通変それ自体の特徴や傾向性はそれが命式のどの位置にあるかということやどの五行から出ているかによって大きく異なります。甲の比肩と庚の比肩とではまったく違った出方になりますし、命式の中でその比肩がどのような在り方(数・位置など)をしているかによっても言えることは変わってきます。
比肩は命式に多ければ多いほど、大勢と群れることなく独立独歩で進んで行く傾向にあります。
日干に通根していると、しっかりと自分の意見や考え方があるいわゆるブレない人が多いですね。
通根というのは、
〇 甲 〇 〇 〇 甲 〇 〇
〇 寅 〇 〇 〇 〇 寅 〇
などのように、
日干が地支にしっかり根を張っていることです。
通根がある人はない人に比べてやはり逆境にも強く、人生において自力で道を切り開いていける人が多いですね。
一方で競争心が強かったり我を通す頑固さとなって出ることもあります。
すべては表裏一体ですね。
通変それ自体に良し悪しの意味はなく、この位置にこの通変があると良い命であるといったような定型に当てはめるような見方は実状と合わないということが多いです。
しかし、この通変が命式に多いとこのような傾向があるということくらいは言えると思います。
一つ一つ通変をそれだけで説明するのは難しいですが、
10個ある通変を順番に特徴などについて書いていきたいと思います。