命式に「比肩」「劫財」が多い人の開運法
命式に「比肩」や「劫財」が多い人の開運法としてはどのようなものがあるでしょうか。
比肩や劫財が多いということは、日干と同じ五行の干支が命式内に多いということです。
比肩は十干でいえば「甲」
劫財は十干でいえば「乙」
と性質が似ているといえます。
比肩は日干と陰陽が同じ干であり、劫財は日干と陰陽が逆のものになります。
(日干「甲」であれば「甲」は比肩という関係性で、「乙」は劫財にあたるということです)
命式に比肩や劫財が多い人は生まれながらにエネルギー旺盛な人が多く、その人並み以上のエネルギーをどう使っていくかということが人生において重要な課題のひとつであると思います。
比肩が多いと競争心や闘争心が強くなる傾向があり、あまり人と群れることはありません。
一方劫財の場合は周囲の人と共に何かをしたり「他者」との協調の精神があります。
比肩があまりにも命式に多すぎると一見すると劫財的な人に見えたり、
その逆で劫財が多すぎると比肩的な性質が表面的にあらわれてくるということもあります。
不思議ですが、東洋の思想には固定されたものの見方はなく、状況によってものの見え方が変化したり対象の意味がまったく逆のようなものになることもあります。だから、四柱推命は生きている学問または思想体系といえるのだと思います。
比肩や劫財の多い人の開運法としては、
・旺盛なエネルギーや強い精神力を人のために使っていくこと
・ひとつの物事に熱中して技術を極めたり学び続けること
・家に籠ることなく、とにかく充実した忙しい日々を送る
・柔軟に人の意見も取り入れながら生きていく
というようなことかなと思います。
強い人はその強さを人のために使っていくことで、エネルギーや運気の循環が良くなっていきます。
内なるエネルギーを溜め込まずに、外へ外へと放出していくことで自分も気持ちが良くなるのですね。
木・火・土・金・水のどの干から出た比肩や劫財かによっても性質はまったく違ってくるのですが、上記に書いたことはすべてにあてはまるかと思います。
比肩や劫財が多い=身強であればある程に、
何か目標や夢中になれるようなことが見つかると人並み以上のスピードでスペシャリストになれたり出世したりすることもできます。逆にそのエネルギーの使いどころを間違えてしまうと、極端なことになれば犯罪者になったり大病を患ったりすることもあります。
ですので、色んな面で極端に出やすいところがあるので本当に「使いよう」だといえます。
身がものすごく強い子供がもし生まれたなら、小さい内からそのエネルギーをスポーツや色んな活動に使ってより良い自分の生かし方を教えておいてあげると良いかもしれません。
自我が強く人の意見を聞き入れなかったり柔軟性に欠ける傾向にはありますので、
人からもらったアドバイスや忠告などに耳を傾ける柔軟性を養っていくと良いですね。
とにかく持ち前のバイタリティや旺盛なエネルギーを、
何かひとつ夢中で打ち込めるものに向けていくと本来の個性が磨かれていくでしょう。