文豪の命式と作品性②芥川龍之介

今回の命式は・・・

芥川龍之介 

です。

私は文豪に詳しいわけでも文学少女だったわけでもないので勝手なイメージですが、この方はすごく孤高でミステリアスというようなイメージです。

いくつか作品を読んだことがありますが、中でも『藪の中』は本当に好きな作品です。

謎の死体、容疑者たちの証言の矛盾、登場人物3人三様の想いなどミステリー要素もありながら素晴らしい純文学の世界観が短編の中にブワーーーッと広がっていて、モヤがかかった真実が見えそうで見えない不思議な空間に引き込まれる感じが衝撃的だったというか。

結末は色んな説があるようで、真実は今も藪の中なんですね。

今でも学者さんや文学好き達が色々と論じている問題作っぽいところがたまらなく好きです。

表紙が文豪ストレイドッグスの芥川君バージョンの『藪の中』

この芥川君のキャラも好きです。

芥川龍之介  1892年3月1日生まれ 男命

壬 壬 壬

辰 寅 辰

癸卯 1

甲辰 11

乙巳 21

丙午 31

芥川龍之介の命式を見て、一番目立つのはやはり「壬」がゾロ目で並んでいるところでしょうか。

壬辰も日柱と年柱にあります。

命式をパッと見て一番に気になるところは命式をみていく上で結構大事なんじゃなかなと思っています。

一番気になるということは、それがその人の一番の個性や特徴をあらわしているので。

「壬」は通変でいうと偏印的な性質を持っています。

既成概念に囚われず自由自在に、変革を求める傾向にあります。

命式が水気の強い人は、一見穏やかそうに見えたり柔軟な雰囲気がありますが「壬」が3つもあると濁流のような激しさもあるのではないかなと。地支の「辰」も勢いのある十二支、そして年月日柱すべて「陽」干支の方なので勢いがあるけれど短絡的なところもあり、長期戦よりは短期戦勝負のようなところはあるのかもしれませんね。

この方の小説は短編が多いらしいのですが、飽きっぽさや勢い短期勝負みたいなところから考えると長編にはあまり向かなかったのかもしれません。

小説『藪の中』のような結末がぼんやりしていて謎が多い、そして複雑怪奇というか明確なものが示されていない作風は「火」「金」がない命式の方らしい表現の仕方ともいえるかもしれません。

「火」は明らかで分かりやすいもの、「水」は曖昧で分かりにくいものという対極性があります。

「木」は感情的でウェットに富んだ感じ、「金」は理論的で分類がはっきりしている感じというような違いもあります。

この方は水が強く金と木なら木寄りの命式なので『藪の中』『羅生門』などはまさにそんな雰囲気のある作品ではないでしょうか。

女性問題も起こりやすい命ではあるかもしれません。

というか、女性と一緒にいるとイマジネーションが湧くというか、女性の存在は常に必要な方のように見えます。

文豪ストレイドッグス、最新話まで読んでますが結構なカオス展開になっている気がします。

芥川くん、また登場してほしいです@