自分の命式をどう生かしていくか、のみ考える
四柱推命を少し学ばれた方からよくいただくご質問の中に、
『私の命式は悪い命式だと思うのですが・・・』
『命式の傷官が悪くはたらく命式なのですが・・・』
というようなものがあります。
他にも、ご自身やご自身の大切な方の命式そのものに関するご質問は多い気がします。
分かります。
自分や大切な人の命式の吉凶というのは気になるものだし、
「あなたの命式の傷官が悪さをしている」というようなことを占い師に言われてしまうとそのことが気にもなるし、自分の命式が悪いようなことを言われると何か未来が暗くなっていく気持ちになります。もっとひどい言い方をして、本当に簡単に言葉で人を不幸に陥れるような占い師さんもけっこういたりします。
でもそれって、何のための占いやねん???
お金払ってこんな言葉聞きたかったんやない!!
ってなりません?笑
占いの存在意義さえ疑ってしまうし、命式が悪いので不幸になりますと言われるならそれ知らん方が良かったやん??て私だったら思ってしまうと思います。
そもそも、四柱推命で一人の人間の人生をみていく上で命式のみですべてが分かるということは絶対にありません。
運気の流れ(大運・流年)との関わり、その人自身の心の持ち方、その人を取り巻く環境など、その人に関わる色んなことを色んな視点からみていくことで、ようやくひとつの交わる点を見つけることができるものだと思います。
命式は、五行の偏った命式もあれば五行のバランスが割と良い命式もあります。
ただ、五行が揃っているから吉ということもなければ偏った命式だから悪いということもありません。そして、●●という通変があるから悪い、というようなことはそれだけでは言うことはできません。●●があるから私の人生いいことがないのか・・・と一瞬その通変のせいにできるというところはるかもしれませんが、実はそれは全く関係がありません。
たしかに、偏った命式の方は一般的というよりは個性的な性質の方は多いです。
この日本では、多少生きにくいことがあるかもしれません。
でもその人はオンリーワンになりやすいし、その人の持つ人と違っているところが強烈に光っていることも多いです。
自分の身を置く環境というのは確かに重要だし、それを間違うと苦しくなってしまうのも事実。
どんな命式でも、それを最大限に生かせる考え方や環境や時期というのは必ずあります。
占い全般にいえることかもしれませんが、本当にこれらは諸刃の剣です。
毒にも薬にもなる。
もしかすると、毒になる事の方が多いのが現実かもしれません。
でも、しっかり人生にプラスになるように生かすこともできます。
人ひとりの人生をそう簡単に決めつけることはできないけれど、一人にたったひとつ与えられたその命式はただの偶然ではなくこの世に何かを成しに来たんだと思います。
それが何であるか。
それを少し探ることはできると思うし、何かしら幸せであるための手掛かりは見つけることができるはずです。
そう信じて、私は日々四柱推命に関わっています。