四柱推命の「命式」とは結局何なのか?

生年月日と出生時間から命式を導き出して、そしてその命式の日干(自分自身)と周囲の干支との関係性をみて、そして運気の流れも合わせみて鑑定というものをしていくわけですが、そもそもこの「命式」があらわすものって根本的に何なんだろうと考えてしまいます。

・その人のパーソナリティをあらわすもの

・その人の行動パターンや思考のクセのようなものを司るもの

・その人のもつ五行は性質、通変は人や社会との関わり方

・我の強さや、自分軸か他人軸かどちらで生きていくかという傾向性

・先祖や両親から受け継いだもの

・今回の人生で自分が成し遂げたいことのために必要な要素

考え始めると色んなことが思い浮かんできます。

すべて命式が示すものかもしれないし、そもそも全部違っているのかもしれない。

もしかしたら、これまで信じて疑わなかった命式から導かれるものはすべて間違いである可能性もあります。もっと別の心からしっくりくる鑑定方法がある可能性だってある。まだ誰もそれを発見していないのかもしれません。

そんなことを言いだすと混沌とした世界に落ちていくのですが、こんな風に考えるのは最近もっともっと陰陽五行について深く知りたい欲求が出てきて研究者の方々のマニアックな本を読み始めたからかなと思います。

例えば、五行の「火」と一言で言っても、どの立場からというかどういう視点で「火」をみるかによってそれが示す意味はまったく違うものになります。

社会的な視点からみた「火」は、ある人からみれば自分に課題を与えてきたり負荷をかけて鍛えてくれるものだけれど、また違う人からみれば快楽や表現に対する欲求であることもある。

けれども、まったく違うベクトルから「火」をみることもできて、「火」は明確なことであり自分と他人を分けるもの、分かりやすいもので、対極にある「水」とは正反対のものだということ。

いやいや、文章で書いてみると言葉足らずでそして分かりにくすぎますね。笑。

少なくとも「命式」というものは平面的に見ることは出来ないものであり、球面の地球儀のようにどこから見るかによって見え方が違うし、違っていて普通でそれらはすべてその命式の持ち主の一部でもあるのかもしれません。書けば書くほど意味不明になっていきますね。

ここで私は「命式」とは一体何を示しているものなのか?ということを知りたいわけですが、もしかすると・・・

もしかすると。

「命式」は何か示しているようで、本当は何も示してはいないのかもしれないと思うこともあります。

あ、もう読むの離脱したくなりましたよね。

そりゃそうだ。

でもここで終わると本当に意味不明なので、一応私なりの予想のようなものを書いてみます。

命式には元々何か意味が込められているのではなく、その人自身が存在し意思を持ちはじめた瞬間から命式がスタートして変化していっているのかなと思っています。

同じ命式を持っていても、その環境や祖先や親が違っていて色んな人や物から影響を受けることにより変化し、大人になるにつれて自分の意思がでてくることでさらにまた変化していく。

だからこそ、同じ生年月日であっても全く違った個性になり、生き方もまったく違ってくる。

それぞれ一人一人がまったく違った選択をし、色んな環境で人と出会い経験を重ね変化していく。

だから、生まれた瞬間に与えられた命式の自分と今の自分は、すでにまったく違う個性である可能性も高いのかもしれません。

なので、命式にこれがあるから良い悪いなんていうのはあまりにも表面的でナンセンスな占いといえます。

空亡だから何か悪いことが起きる、あなたはこういう性質を持っているからこうなるはずだ!という未来予測も当たらなくて当然ですよね。

結局いまだに「命式」というものが何なのかは分からないままだけれど、この宇宙や自然の大きなシステムに組み込まれていて、ふわふわしたスピリチュアル的なものではなくそれはいつか科学できるものなのかなとなんとなく思っています。

この文章を最後まで読んでくれたあなたに感謝いたします。

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